最首塾のおしらせ

最首塾関連の最新情報のお知らせをします。最首塾は最首悟さんを囲んで原則月一度開かれる勉強会です。

立正大学連続講座最終回+震災以後―ポスト311から考える政治/社会運動/ケア

みなさま
 
大変寒い日が続いておりますが、二点お知らせです。
 
一点目は、これまでオススメしてまいりました立正大学の講演会の最終回のご案内です。
 
二点目は、僕の友人で9月のシンポジウム「学問にとって未来とは何か」を一緒に企画した飯泉佑介くんが新たに企画した企画「震災以後―ポスト311から考える政治/社会運動/ケア」のご案内です。
 
こちらには、最首塾2004年2月第39回定例会でゲストスピーカーを務めてくださった宮地尚子さんもご登壇なさります。
 
ところで、最首塾100回記念ですが、まだ未確定ですが、場所を変更する可能性が高いです。ただし、浅草~浅草橋近辺になると思います。こちらにつきましては来週火曜日ごろに改めて情報を流させていただきます。
 
直前のご連絡となりますが、どうか引き続きよろしくお願い申し上げます。
 
それでは大変冷え込んでおりますが、くれぐれも体調など崩されず、お過ごしください。
 
引き続き、100回記念冊子へのご寄稿、お待ちしております。
(当初、本日が〆切でしたが、来週前半くらいまではお待ちできます。ただし、もちろん早いにこしたことはありません)。
 
丹波博紀
 
 
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東日本大震災「悲惨」・「悲嘆」の只中に「ケアの思想」の錨を!
第6回講演会「仏教経典は災害・被災者をどのように捉えるか」
 
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金井淑子です。
東日本大震災「悲惨」・「悲嘆」の只中に「ケアの思想」の錨を!
第6回講演会、最終回が明日になりましたのでご案内させていただきます。

現代社会が行きついたこのカタストロフィ・破局的な局面にどう向き合うか。もうこれはなにかしら宗教的なるものへのまなざしなしが不可欠となるのではないか。後半三回の企画にはそのような思いを託して、日本思想の伝統的背景から(竹内整一氏)、日本の山村の地域医療の現場から(色平哲郎氏)に続いて、最終回は、仏教福祉研究の立場から(清水海隆氏)に登壇いただきます。

企画側からは、以下の二点について
(1)万物の相互依存性を意味する「因縁生起(縁起)(dependent co-arising)」を中心思想とする仏教と、それに基づく「慈悲 (compassion)」から行われる、苦しむ存在者へのケアの位置づけの、キリスト教をはじめとする一神教信仰から行われるケアのそれとの相違点についてと、
(2)原発事故以来現在も続く放射能汚染をこの「因縁生起」からどう捉えるのかについて、伺ってみようと思っています。

単発での参加歓迎です。最終回は、全6回のレジュメ資料等を用意し、また討論時間を長くとっております。

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東日本大震災「悲惨・悲嘆」の只中に「ケアの思想」の錨を!
第6回・最終回
講師      清水海隆氏(立正大学社会福祉学部教授 仏教福祉哲学)
日時      12月10日(土) pm1:00-3:30
講演テーマ  仏教経典は災害・被災者をどのように捉えるか
場所      立正大学・大崎校舎 11号館502番教室 
         山手通り入り口左手のエスカレーターで5階にあがってください。

         交通アクセスは大崎駅・五反田駅から7-8分です。
            
http://www.ris.ac.jp/guidance/cam_guide/osaki.html
問い合せ先 「ケアの思想を編む」若手研究者の会         
         (文学部哲学科金井淑子研究室) 
ky@ris.ac.jp

 
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震災以後―ポスト311から考える政治/社会運動/ケア
 
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2011年12月11日(日) 会場:武蔵野プレイス4F(JR武蔵境駅南口徒歩1分)
開場:13:30 開始:14:00   入場料:500円

★ このシンポジウムは、2011年3月11日の東日本大震災以降の日本社会について考え、新たな可能性を切りひらくことを目的とするものです。

震災からちょうど9ヶ月後の12月11日(日)、3人 のレクチャラーを迎えて開催されます。
今回私たちが取り上げるのは、マクロ・中間・ミクロという、次元の異なる3つの問題です。

①まず、気鋭の社会学者で ある高原基彰さんには、「震災」という危機後の「復興」の問題について、マクロな社会制度構想の観点から語っていただきます。

②次に、ジャーナリストであ る安田浩一さんには、中間レベルの、震災後の反原発デモや過激な右翼運動、そしてそれを報じるメディアの問題について、生の取材に基づいたお話をいただき ます。

③最後に、文化精神医学/医療人類学をフィールドとする宮地尚子さんには、ミクロな個人の「心」の問題に関して、現地の「被災者」、ボランティアな どで被災地を訪れた「支援者」、遠く離れた場所でメディアを通して事態を目撃した「傍観者」、それぞれの場所に生きる個人の抱えるトラウマやストレスにつ いて論じていただきます。

レクチャー後には、来場者も含めたパネル・ディスカッションの時間も取る予定です。
ぜひ、現在進行形の「危機」の中にある日本 を生きる一人の「当事者」として、このシンポジウムにご参加ください。

企画者一同、みなさまのご来場を心からお待ちしています。
■パネリスト/レクチャー
高原基彰「ポスト311の日本の新たな社会構想」
立教大学ほか非常勤講師、社会学:主著『現代日本の転機』日本放送出版協会、2009;共著『グローバリゼーションと社会変容』世界思想社、2011)
 
安田浩一「ジャーナリズムからみる震災後日本のデモ・右翼運動・メディア」
(ジャーナリスト/ノンフィクションライター:主著『ルポ 差別と貧困の外国人労働者光文社新書、2010)
 
宮地尚子「環状島=震災トラウマと復興ストレス―ケアの現場から」
一橋大学教授、文化精神医学/医療人類学:主著『環状島=トラウマの地政学みすず書房、2007;『震災トラウマと復興ストレス』岩波ブックレット、2011)
 
司会:毛利智(東京大学大学院、日本学術振興会特別研究員、CIVITAS副代表)