最首塾のおしらせ

最首塾関連の最新情報のお知らせをします。最首塾は最首悟さんを囲んで原則月一度開かれる勉強会です。

柳沢寿男 福祉ドキュメンタリー作品特集

みなさん
 
夜分失礼いたします。
一点インフォメーションです。
1月26日(木)から2月4日(土)にかけてアテネ・フランセ「柳沢寿男 福祉ドキュメンタリー作品特集」が催されます。
最首塾ホームページ上にもチラシを貼り付けておきました。
また、詳細を下に貼り付けておきます。
どうかご覧ください。
 
今週末は101回目の最首塾です。
題目は、「サン・ヴィクトールのフーゴーの学問論をめぐって」です。
場所は、文京区立根津交流館和室B(根津総合センター内)で、初めて使います。
皆さんとお会いできますことを愉しみにしております。
 
丹波博紀
 
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柳沢寿男 福祉ドキュメンタリー作品特集
 
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期間: 2012年1月26日(木)―2月4日(土)(日曜・月曜休館/8日間)
場所: アテネ・フランセ文化センター

戦前の松竹京都撮影所からスタートし、岩波映画等の記録映画、PR映画を経て、自主製作による福祉ドキュメンタリーへ。映画を通じて社会と対峙し続けた柳沢寿男監督。その半世紀以上のキャリアを代表する後期の福祉ドキュメンタリーを特集します。
 
 
サイレント時代劇の手練れ、犬塚稔や大曽根辰夫監督のもとで映画人生をスタートさせた柳沢寿男の心身には、映画史が重層している。娯楽映画から戦時中のニュース映画を経て、戦後の企業PR映画や文化映画、そしてドキュメンタリーへ。カラーやシンクロ撮影といった技術革新も横断してきた。だが柳沢は、それらを通過してきたのではない。いまだ多様な方法とともにあるのだ。観客は、映される万物と多様な手法とが共振するのを目撃するとき、一見古風でありつつも未知の映画体験に戦慄する。あらゆる映画文法を動員して作家が描きたかったことはなにか。スクリーンで見届けなければならない。
鈴木一誌(グラフィック・デザイナー)

■上映スケジュール
1月26日(木)
16:30-「夜明け前の子どもたち」(120分)
19:00-「ぼくのなかの夜と朝」(100分)

1月27日(金)
16:10-「甘えることは許されない」(105分)
18:30-「そっちやない、こっちや コミュニティケアへの道」(113分)

1月28日(土)
14:20-「風とゆききし」(154分)
17:00-講演:鈴木一誌(グラフィック・デザイナー)※入場自由
18:30-「夜明け前の子どもたち」(120分)

1月31日(火)
16:50-「ぼくのなかの夜と朝」(100分)
19:00-「甘えることは許されない」(105分)

2月1日(水)
15:30-「そっちやない、こっちや コミュニティケアへの道」(113分)
18:00-「風とゆききし」(154分)

2月2日(木)
16:00-「風とゆききし」(154分)
19:00-「信濃風土記より 小林一茶」(28分)+「どこかで春が」(65分)

2月3日(金)
16:30-「夜明け前の子どもたち」(120分)
19:00-「ぼくのなかの夜と朝」(100分)

2月4日(土)
15:10-「甘えることは許されない」(105分)
17:30-「そっちやない、こっちや コミュニティケアへの道」(113分)
柳沢寿男 Yanagisawa Hisao
1916年、群馬県生まれ。松竹京都下加茂撮影所の助監督から出発し、劇映画「安来ばやし」(40年)を監督。亀井文夫監督作品「信濃風土記より 小林一茶」(41年)に感銘を受け、記録映画を志す。戦後、日本映画社、岩波映画などで記録映画やPR映画を多数手掛け、「富士山頂観測所」(48年)や「海に生きる」(49年)などで高い評価を得るが、企業の宣伝に加担する仕事に見切りを付け、自主製作を決意。68年の「夜明け前の子どもたち」から89年の「風とゆききし」まで、5本の長編ドキュメンタリー映画に取り組んだ。晩年は看護婦をテーマとした新作「ナースキャップ」に取り組んでいたが、未完のまま1999年6月16日、急逝。