最首塾のおしらせ

最首塾関連の最新情報のお知らせをします。最首塾は最首悟さんを囲んで原則月一度開かれる勉強会です。

酢酸フェニル水銀系農薬に関する資料(安藤哲夫さん)を最首塾ウェブに掲載

みなさん
 
今日も相変わらず暑いです。
お変わりなくお過ごしでしょうか?
 
既に皆さんご存知かと思いますが、7月31日をもちまして水俣病特措法の申請が打ち切られました。
 
特措法は、チッソ救済&患者切捨ての法律である――2009年以来、確かにそう思ってきましたが、まさかこれほど直截的にそうなるとは想像できませんでした。
 
最首塾では2009年12月に安藤哲夫さん(鹿児島大学)をお呼びするなどして、年代や地域による線引きの問題を考えてきました。
http://blogs.yahoo.co.jp/saishjuku/22912138.html
 
そして現在、安藤さんの指摘される農薬水俣病を初めとした、あらゆる可能性から水俣病被害について考えるべきではないか、と思います。
 
そうしたわけでこの度、最首塾HPに安藤哲夫さんの農薬水俣病研究に関する資料をアップロードしました。是非ともご覧ください。
http://www.geocities.jp/saishjuku/nouyaku_minamata_byou.html
 
なお、最首悟さんが農薬水俣病について以下のような紹介を書かれました。こちらの紹介文を以下に貼り付けておきます。
 
それでは今週も後半になりますが、どうか体調を崩さぬよう、お過ごしください。
 
丹波博紀
 
 
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最首悟さんによる農薬水俣病の紹介
http://www.geocities.jp/saishjuku/nouyaku_minamata_byou.html
 
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水俣病の現在の要めは、科学が定義した現象の名前には完結性があり、新たな事実・原因がその現象に付加されるときは新しい名前を付けねばならない、ということです。加害者である国家行政は水俣病はあくまで認定基準を定めた水俣病であり、メチル水銀経口摂取中毒症は水俣病ではないと主張します。患者・患者支援者は不知火海及びその他の水域での工場排水による経口摂取メチル水銀中毒を水俣病だと主張しています。しかし水俣病症状に苦しむ当人には名前などどうでもいいのです。この立場に立つと、メチル水銀ではない有機水銀有機水銀ではない無機水銀、そして他の原因物質と複合相乗した胎児期の影響が表れてくる水俣病を想定せざるを得ません。現にそういうふうに苦しんでいる人たちがいるのです。
 
まとめると、工場排水だけでは説明できない事実がある。フェニル水銀農薬の散布を考慮すると、説明できるものがある。さらにそれでも説明できない農薬使用禁止後の症状がある、ということです。農薬については加害者側科学者が工場排水から目を逸らさせるために主張した印象が強く残り、患者支援側は農薬と聞いただけで敵の回し者の言い分と切って捨てる傾向があります。それは真の患者支援とは言えません。いま、水俣病は複合汚染病ではないかという考えを強く持つ必要があります。
(2012/08/01)