最首塾のおしらせ

最首塾関連の最新情報のお知らせをします。最首塾は最首悟さんを囲んで原則月一度開かれる勉強会です。

最首塾7月定例会:「大庭健『所有という神話』をめぐって」

みなさま

 

最首塾世話人丹波です。

関東地方は先週の猛暑からひと段落しましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

さて、7月の最首塾定例会についてお知らせです。

すでにお知らせのとおり、今月は第3土曜日にあたる来週7/16(土)におこないます。

今月も大庭健さんの著作をめぐって議論することになります。

 ★テーマ:大庭健『所有という神話』をめぐって

 所有という神話 - 岩波書店 (iwanami.co.jp)

 

上記版元のHPを見ていただくと、著者からのメッセージが読めたりします。

また、参考までに本書の朝日新聞書評を見つけたので、下にコピペしておきます。

 

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朝日新聞』2004年09月26日・朝刊

所有という神話 市場経済倫理学 大庭健著(書評)

 

年初から景気回復が伝えられ、夏場も液晶テレビなど高額商品が売れたが、一方では貯蓄が底をつき破綻(はたん)する家計も続出した。構造改革はリストラを是とし大企業に業績回復させつつ、利益を底辺まで行き渡らせる策ではなかったのか。

 

いまこそ所得再分配や市場競争への規制などを唱える「リベラリズム」の出番だが、資本や身体・土地について所有権は不可侵であり所得は市場への「貢献」で配分せよと迫る「リバタリアニズム」に対し、経済活性化の点で旗色が悪い。著者は社会システム論と倫理学を駆使しつつ、福祉の正当化という経済学が避けてきた難問に挑む。

 

難解な表現が混じるが、市場は孤立系ではないというのがポイント。平等であるべき機会は権力により歪(ゆが)められ、自己決定しているかに見える個人も父母なく生まれはしない。社会は人々相互の「配慮と尊重」から成り立っているのだ。では、平等さを測る基準は何か?具体論が期待される。

[評者]松原隆一郎(東京大教授)

岩波書店・3570円)

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【最首塾2022年7月定例会】

 

○話し手:最首悟さん

 

○テーマ:大庭健『所有という神話』をめぐって

 

○日時:2022年7月16日(土)14:00~17:00

 

○場所:むくどりの家