最首塾のおしらせ

最首塾関連の最新情報のお知らせをします。最首塾は最首悟さんを囲んで原則月一度開かれる勉強会です。

シンポジウム「再々度、水俣病未認定問題を問う」ほか

みなさん
 
夜分遅くに大変失礼いたします。
 
原田正純さんのご逝去については皆さんも既にお聴きになられていらっしゃると思います。本当に残念です。昨年12月に最首さんと一緒に熊本でお会いした折にはお元気のように感じられましたし、まさかと思いました。
 
僕は原田さんと具体的な関わりはありませんでしたが、2007年に『水俣五〇年』を作っていた際、原田さんが脳梗塞から復帰して直後に「約束だから」と「水俣病発見から半世紀、――宝子に想う」の原稿をすぐに寄せてくださったことを思い出します。
 
原稿とフロッピーディスクがクリアファイルに挟まれて一緒に送られてきたのでした。いま久しぶりに封筒の中身を見てみました。
 
また、2010年8月に頂いたハガキにはこんなことが書かれていました。(丹波のお送りした文章へのお礼)。
 
「しかし、それにしても未だに私は医学の迷路から完全に脱却できたとはいえません。死ぬまで脱却できないのかもしれません。“いのち”と向い合う宿命かもしれません」(2010年8月30日)。
 
今日相思社から届いたメールに原田さんインタビューのウェブ掲載について書かれていました。ご覧になった方も多いかもしれませんが、以下に転載しておきます。
 
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原田正純さんの思い出と、昨年2月に行った水俣病患者とは誰かのインタビュー
(ごんずいにて掲載)を相思社のHPに載せました。ご覧ください。


原田正純さんと相思社職員弘津の思い出
http://www.soshisha.org/jp/archives/853

原田正純さんインタビュー「水俣病患者とは誰か」(聞き手・永野三智)
http://www.soshisha.org/jp/archives/866

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さて、二点お知らせです。
一点目は先日お伝えした週末(6/17)の水俣病シンポジウムに関してです。
以下をご覧ください。
 
もう一点は北海道での催しですが、最首さんも関わられている理科のミニ教研での講演会のお知らせです(山口幸夫+山田真)。こちらについては最首塾ウェブサイトに情報を貼り付けておきましたので、そちらをご覧ください。
 
夜遅くに長文、失礼いたしました。
 
丹波博紀
 
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溝口訴訟・Fさん訴訟上告審 国・熊本県の「特措法幕引き」破綻  
シンポジウム 再々度、水俣病未認定問題を問う
 
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水俣病はこの5月で公式確認から56年が過ぎましたが、2009水俣病特別措置法による未認定患者の救済は、「7月末で受付締め切り」が強行されんとしています。不知火海対岸・天草では潜在患者への住民検診や申請呼びかけのさなか、特措法の申請者が月々増加する中での、見切り発車ならぬ見切り停車。1995年に続き今度こその未認定問題決着をめざして国・環境省が標榜した「あたう限りの救済」は看板倒れで、三たび「未認定患者」を放置することになるのは必至です。
 
他方、2月に高裁で逆転勝訴した溝口チエさん棄却取消・認定義務付け訴訟に対しては、被告の熊本県知事が非情な上告。逆転敗訴により原告が上告した大阪のFさん訴訟ともども、最高裁水俣病判断が再び問われる事態となっています。高齢の原告が裁判を更に闘わねばならないことには心が痛みますが、かくなる上は、国がひたすら護持し続ける35年前の「水俣病判断条件」の狭隘さを、上告審でたださねばなりません。
<来る2013年の国際水銀条約締結までに水俣病の幕引きを図りチッソ免責を果たす>という国・県の目算はすでに破綻しています。東日本大震災の被災地や原発状況も息詰まる展開が続いていますが、今回は「水俣病未認定問題」という原点を、現地の皆さんや弁護団のお話からじっくり考えます。皆様のご参集を呼びかけます。
 
・日時:6月17日(日) 12時半開場  午後1時~5時  
・参加費:500円(高校生以下無料)
・会場:YMCAアジア青少年センター (在日韓国YMCA) 9階 国際ホール          
 (2010年10月以来5回のシンポジウムと同じ会場です)
 東京都千代田区猿楽町2-5-5(JR水道橋から徒歩5分 JRお茶の水から徒歩7分)   
 
http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/hotel/hotelindex.htm
 TEL 03-3233-0611
 
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・【開会あいさつ】鷹取良典(シンポジウム実行委員長)
 
・【上映:溝口勝訴報道、溝口秋生さんの横顔】
 
・【報告:溝口さん提訴に至る経緯】  高倉 史朗(ガイアみなまた)
・【講演:溝口訴訟・福岡高裁判決と上告審】  山口紀洋(溝口訴訟弁護団
・【報告:溝口訴訟上告取下げ要請署名について】  平郡 真也(溝口訴訟弁護団事務局)
 
・【特措法が切り捨てる潜在患者の問題】  谷洋一(水俣病被害者互助会事務局)
・【胎児性患者・家族の現状】  加藤 タケ子(ほっとはうす施設長)
・【水銀条約案 第14条「汚染サイト」の問題と国際NGOsの水俣への連帯】  安間武(化学物質問題市民研究会)
 
・【討論(2つの行政訴訟上告審の支援 特措法7月締切問題)】  アピール採択
・【懇親会】  午後5時30分―7時30分、(当日案内、別会計)
 
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〈午前の部〉  
溝口訴訟福岡高裁判決学習会 
10時~11時半 同所2F会議室  
参加無料
【司会・呼びかけ】  細谷孝(シンポ実行委/中央大/倫理学) 
【参加・発言】  松田健児(創価大/英米法)、山口紀洋、高倉史朗、平郡真也 ほか      
【主催】  チッソと国の水俣病責任を問うシンポジウム実行委員会   
 
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〒101-0063
東京都千代田区神田淡路町1-21-7 静和ビル1A 
東京・水俣病を告発する会 気付   
連絡先 TEL/FAX 03- 3312-1398(昼留守録)     
メール y-kbt@nifty.com(シンポ実行委事務局)
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