最首塾のおしらせ

最首塾関連の最新情報のお知らせをします。最首塾は最首悟さんを囲んで原則月一度開かれる勉強会です。

2011年3月の最首塾について他

みなさま
 
本日は生憎の悪天候のなか、お集まりくださり、誠に有り難うございました。
しかもなかなか使いづらい部屋で失礼いたしました。
 
■ しかし、映画「カナダ先住民と水俣病」(大類義監督、2010年)は大変良かったのではないでしょうか。
様々な自主上映会の提案もいただきました。
 
個人的には、先住民による森林伐採へのプロテストが、水銀問題による意識の変化に端を発するという場面と、州政府と先住民との間で結ばれた条約には、明文化されたものと口伝のものがあるという場面が一番考えさせられました。
 
これらの場面を、例えばJ・クリフォードが『文化の窮状』(人文書院、2003年)で描いた「マシュピー(北米先住民)の土地訴訟」との関連で考えるとどんなことが言えそうか、そんなことを考えていました。
 
終了後、「もう少し鑑賞者の感想を聞きたかった」というコメントをいただきましたが、もし皆さん何かございましたら、是非とも感想をお寄せ下さい。
 
 
■ 3月の最首塾についてですが、3月は先月に『滝沢克己の哲学――超越論的な原事実と表現、その定位と射程』(創言社、2011年1月)を上梓された前田保さんをゲストとしてお招きいたします。
 
まだ具体的な話の方向性は決まっておりませんが、「滝沢克己の哲学」をめぐる前田さんの思索をお話しいただくことになると思います。
 
3月については以下をご確認の上、どうかご参集ください。
 
 
■ 2月23日(水)の「安藤哲夫さんを囲んでメチル水銀汚染について座談会」ですが、昼間であるにもかかわらず、少なからぬ人が参加を表明してくださっております。有り難うございます。
 
引き続き参加をご希望の方はどうかこのメールまでご一報ください。
 
 
■ 3月の最終週(きっと平日)には恒例の花見(於向島)を予定しております。こちらにつきましてはまたご連絡いたします。
 
それではどうか良い春をお迎えください。
 
丹波博紀
 
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最首塾2011年3月の定例会:前田保さんをお招きして
 
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日時:2011年3月19日(土)、13時半開場、14時~17時
話者:前田保さん
テーマ:「滝沢克己の哲学」をめぐって(仮)
会費:社会人1000円、学生その他500円
 
 
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前田保著
滝沢克己の哲学――超越論的な原事実と表現、その定位と射程』
創言社、2011、3524円+税)
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西田幾多郎が「日本に雄大日本哲学が発展しなければならぬ」と言い、その期待を託した滝沢哲学(西田書簡番号4149)――
 
その滝沢哲学を現代に喚び出す! 
西洋現代思想とあい渉る滝沢の哲学に拠って宗教・身体・学知・国家・天皇を追究する、現代への挑戦!
 
滝沢克己生誕百年(二〇〇九)を記念した著者90年代の論考集成。
 
【目次概略】
 
まえがき
 
第Ⅰ部 滝沢克己の哲学、その定位――西洋思想との関連で
 
一、サルトルと解体する
二、「脱構築」で読む 滝沢克己の哲学
三、対論・インマヌエルと脱構築
 
第Ⅱ部 滝沢克己の哲学、その射程――宗教・身体・学問・国家・天皇
 
四、宗教とは何か
五、宗教と宗教をみる目
六、宗教をみる目を鍛える
七、身体と学問を哲学する
八、国家をみる目――滝沢克己の国家論天皇
九、「この国のかたち」を哲学する
 
あとがき
 
TEL 092-673-4111
FAX 092-673-4135
 


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