NEW<環境と人>考座
講演会「69年以降のメチル水銀汚染」
――水俣病の現在――
講師:安藤哲夫さん(鹿児島大学)
==不知火グループ(最首塾)から講演のお誘い文==
水俣病の原因企業であるチッソは、1966年に水俣病の原因となるメチル水銀を含んだ汚水の不知火海への排水を停止した。
つづく1968年には汚染源であるアセトアルデヒド工場の稼働を停止した。
国は1966年の排出停止以後、高濃度のメチル水銀を蓄積魚介類がいなくなったとして、以後経口摂取および母体経由の水俣病の発生を認めていない。制度的にはタイムラグを考慮し、1968年までを境としている。
この境は果たして正しいのか?
本当に69年以降の水俣病発生はありえないのだろうか?
しかし、現に69年以降生まれで難病や原因不明の病いに苦しんでいる人たちがいる。
一日中、身体が痛み、病んでいる人たちがいるのだ。その人たちを「水俣病ではない」と切り捨ててしまって良いのか?
私たちは一つ一つ可能性を探ってみなければならないのだ。
それは水俣病に対する国家の責任、ひいては科学技術文明社会における私たち人の生き方を問うことでもあるのだ。
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日時:2009年12月24日(木) 18:30開場、19:00~21:00
会場:文京区民センター 2-B
資料代:500円
主催:不知火グループ(最首塾)