最首塾のおしらせ

最首塾関連の最新情報のお知らせをします。最首塾は最首悟さんを囲んで原則月一度開かれる勉強会です。

【新刊案内】前田保『滝沢克己の哲学――超越論的な原事実と表現、その定位と射程』

みなさま
 
先日は新年第一回目の最首塾にお集まりくださり、誠に有り難うございました。
年初に相応しい盛会となりました。
 
気が早いですが、本年末で最首塾は100回目を迎えられそうです。
もちろん100回記念の祝宴を行う予定です。
 
本年も引き続きよろしくお付き合いください。
 
さて、新刊のご案内です。
 
最首塾にご参加いただいております滝沢克己協会の前田保さんがご著書『滝沢克己の哲学――超越論的な原事実と表現、その定位と射程』(創言社、2011、3524円+税)を先日出されました。
 
この本は、著者・前田さんが1990年代、滝沢克己協会機関誌『思想のひろば』に発表された論文を中心に構成されております。
 
それらの論文は当時「滝沢の思想を滝沢以後の文脈におきその可能性をはかる」ことを意図して書かれたそうです(327)。
 
そうした本書は、「滝沢克己の思想を思想史の中に定位させ〔中略〕、その射程をはかること〔中略〕その可能性をはかること」(327-328)を試みています。
 
これは「あとがき」に見られる言葉を拾っただけですので、具体的な内容につきましては是非とも皆さんの方で実際にお手にとって、ご確認いただきたいと思います。
 
どうか以下で目次などにつきましてご確認ください。
 
また別件ですが、先日の最首塾で最首さんの文章「いのちへの作法」(2010)について話がありました。こちらの文章をご希望の方、最首塾のメールアドレス(saishjuku@yahoo.co.jp)まで直接お知らせください。折り返し添付の上、返信いたします。
 
返信文面を簡略化するため、お問い合わせは極力単純(例「文章ください」)で結構です。
 
それでは皆さん、風邪をひかれるよう、お過ごしください。
 
丹波博紀
 
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前田保著
滝沢克己の哲学――超越論的な原事実と表現、その定位と射程』
創言社、2011、3524円+税)
 
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西田幾多郎が「日本に雄大日本哲学が発展しなければならぬ」と言い、その期待を託した滝沢哲学(西田書簡番号4149)――
 
その滝沢哲学を現代に喚び出す! 
西洋現代思想とあい渉る滝沢の哲学に拠って宗教・身体・学知・国家・天皇を追究する、現代への挑戦!
 
滝沢克己生誕百年(二〇〇九)を記念した著者90年代の論考集成。
 
【目次概略】
 
まえがき
 
第Ⅰ部 滝沢克己の哲学、その定位――西洋思想との関連で
 
一、サルトルと解体する
二、「脱構築」で読む 滝沢克己の哲学
三、対論・インマヌエルと脱構築
 
第Ⅱ部 滝沢克己の哲学、その射程――宗教・身体・学問・国家・天皇
 
四、宗教とは何か
五、宗教と宗教をみる目
六、宗教をみる目を鍛える
七、身体と学問を哲学する
八、国家をみる目――滝沢克己の国家論天皇
九、「この国のかたち」を哲学する
 
あとがき
 
TEL 092-673-4111
FAX 092-673-4135