みなさん
先週末は梅雨みたいな天候でしたが、また秋らしくなってまいりました。
二点お知らせです。
こちらの公演予告が届きましたので、詳細と共にお知らせいたします。
当日は最首塾2011年10月定例会ですが、是非とも立正大学連続講演会の方にもご参加ください。
二点目ですが、例の「最首塾100回記念大大大祝賀会」についてですが、「叛軍№4」の16mmフィルムを岩佐寿弥監督からお借りしてしまいました。これから業者に頼んでDVD化をします。
岩佐監督といいますと、2005年に『あの夏、少年はいた』(れんが書房新社)という本を出されたのをご存知の方も多いかもしれません。
多分、祝賀会では岩佐監督×和田周さん×最首悟さんの鼎談も実現できると思います。
この三人の鼎談付きでしたら、祝賀会ではなく、別の日に改めて上映した方が良いかもしれませんが、100回記念参加者への特大プレゼント、、、のつもりです。
それでは立正大学連続講演会、最首塾定例会とともによろしくお願い申し上げます。
丹波博紀
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川本隆史さん「《全体的かつ個別的に》――震災後の正義とケアをめぐって」
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以下転載歓迎
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第3回 10月22日(土) pm1:00-3:00 大崎校舎9B23
〈講演予告から〉 演題は、ミシェル・フーコーの講義タイトル(1979年10月10日および16日、スタンフォード大学)から強引に拝借した。〈全体的に管理し、個別的に調教する〉権力のテクノロジーの系譜を、ユダヤ思想における「神=羊飼い、および人民=羊の群れのメタファー」にまでさかのぼり、古代・中世を経て、17世紀以降に盛行した「国家理性」や「ポリス」(治世/福祉行政)の言説につなぎながら、「政治的合理性」の批判をめざさんとする探究プログラムを素描した作品である(邦訳は『現代思想』1987年3月号および『フーコー・コレクション6』ちくま学芸文庫、2006年に所収)。このフーコーの権力論を裏返し、「まともな社会のあり方を全体的に構想し、かつ一人ひとりのニーズに個別的に応答する」社会倫理を組み立ててみる。すなわち、ポスト3・11の倫理学の課題として、 (1) 被災地の生活再建はあくまでも全体をにらんだ、まともなやり方で進 めるべきこと(=正義の追求)および (2) 個別の被災者ごとに異なる困難・欠乏と向き合い、その緩和に努めるべきこと(=ケアの実践)――を掲げ、どちらか一方に偏らないよう注意しながら、あえて二兎を追い求めていきたい。そんな無謀な(?)着想の一端を披瀝しようと考えている。果たして《ケアロジーを創る》お手伝いになるものやら……。 〈実施〉 〈運営〉 「ケアの思想を編む」若手研究者の会(文学部哲学科金井研究室)
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